古本屋で見つけた短編集。
裏表紙には「いのちを持つものすべての胸に響く名作」とあるけど、僕にはそんなに響いてこなかった。
あんまりスラスラ読める内容じゃなかった。文章のいたることで植物や虫、鉱石、天体や鳥の名前が出てくるんだけど、その度に脚注を読んで、「おきなぐさとは、植物の名前なのか」「蜂すずめとはハチドリなのか」などと理解しなければならない。そういうこともあって、なかなか詩的な表現を楽しめなかったのもあるかもしれない。
この短編集を読んで一番思ったことは、「僕はぜんぜん自然のことしらないんだなぁ」に尽きる。文明の中にくらしていたって、あちこちに花や昆虫や鳥を見かける機会があるはずなのに、そういった自然に興味をぜんぜんもってこなかったんだなぁと。
もっと電車の窓から見える景色に関心を持とうと思った。
ちなみに、『よだかの星』はちょっとだけ涙腺を刺激される。収録作の中で一番好き。
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