院試のための物理の勉強をはじめたのは5月ぐらいからです。
基礎の理解をしてから過去問をやった方がいいと思います。
力学・解析力学
大学の講義ノートをおさらい。最小作用の原理からオイラーラグランジュ方程式を導けみたいな問題が出題されていたのを見たことあるから、解析力学に関しては丁寧に復習しました。『力学 (大学院入試問題から学ぶシリーズ)』がほどほどに解けるレベルになれば十分だと思います。剛体の勉強は一切しませんでした。
統計力学
田崎先生の統計力学の本をはじからはじまで読みました(ウソです。演習問題と電磁場の量子化は飛ばしました)。1巻、2巻ともに重要です。理想気体の状態数なんかはすぐに求められるようにしておかなければなりません。低温での電子比熱が温度にどう依存するかなどもゾンマーフェルト展開で説明できるようにしておかなければなりません(面接でこれきかれました)。応用の課題は十分にあるのでこれに取り組んだあとに過去問をやればいいと思います。
熱力学
清水明先生の『熱力学の基礎』を読みました。短い時間に要点だけ理解するのには向いてない本だけど、この1冊で体系的に熱力学が理解できるので大きな自信を与えてくれます。ジュールトムソン過程の部分は良く読み込んでおいた方がいいです。この本を読んだ後に、久保演習の熱力学パートの例題とA問題をやれば良いと思います。
量子力学
いぎかわの黒い量子力学の本をおさらいしました。WKB法や経路積分や電磁場の量子化なんでまず院試にでないので、とくに1巻に書いてあることが大事です。井戸型ポテンシャルなんかはすぐに解けるのは当然で、ポテンシャルに有限のとびがあっても波動関数は連続であることを示したり、調和振動子の系は演算子法で何も見ずに解を出せねばなりません。角運動量の合成はできないとまずいです。あと、時間依存しない摂動法は出ます。基本的な公式は導けるようにしておくべきです。
電磁気学
物理入門コースを2巻やったあとに、理論電磁気学を読んで電磁波についても勉強しました。電磁波については、出題しない大学院もあるので、その点は調べておいた方がいいでしょう。
姫野の黄色の『大学院入試問題』はほとんどやりませんでした。あれは分量が多すぎです。
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