物理のための数学(一石賢)
物理数学のごく基本的なことが親切丁寧に書いてある本です。微積分・微分方程式・線形代数・ベクトル解析・複素積分・フーリエ変換・特殊関数など扱っている内容はとても多いです。どれも基本的な(けれども重要な)事項に重点を置いて説明していて、これ1冊で十分というわけではありませんが、学部1年生が物理で必要な数学を広く浅く身に付けるにはとっておきの本だと言えます。単調に数学の話が続くのではなく、物理と絡めた説明があるので飽きないし、ふんだんな図や解説でイメージが掴みやすいオススメの入門書です。その気になれば1か月ぐらいで読めると思うので気軽にちょうせんしてみるのがいいのではないでしょうか。
ただ、この本にはどういう訳か演習問題が1つもありません。物理数学は計算練習なしで身につくものではないので、他の演習書で実際に計算する必要があると思います。
一石 賢
ベレ出版
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微分積分の基礎と応用(江沢洋)
解析概論のような標準的な微積分学の教科書ではなくて、応用を強く意識した理工系の学生のための微積分の本です。とりあげられているトピックスも非常に興味をそそられるものばかりです。とくに線積分の例題はとてもおもしろいと思うので是非取り組んでみてください。
全体を通して十分すぎるほどの例題・練習問題があるので微積分が分かるだけでなく、「できる」ようになる本だと思います。偏微分・多重積分の基礎をこの本で学習すると良いと思います。
全体を通して十分すぎるほどの例題・練習問題があるので微積分が分かるだけでなく、「できる」ようになる本だと思います。偏微分・多重積分の基礎をこの本で学習すると良いと思います。
江沢 洋
サイエンス社
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複素関数(理工系の数学入門コース 5、表実)
ちゃんと複素積分ができるようになる本です。物理ではあちこちに複素積分が現れるので早いうちに身に付けた方がいいです。実関数への応用やローラン展開もちゃんと載っています。演習問題も豊富で解答もついているのできちんと取り組んでみてください。
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